● クロネコDM便とは?サービス詳細と安く発送できる発送代行・特約を解説

顧客へ自社の製品を案内するときに便利なのがDMです。しかし、通常業務が忙しい中でDM発送業務まで手が回らず、顧客への訴求ができないといった悩みもあるのではないでしょうか。

DMを発送するためには印刷、封入・封かん、発送、顧客リスト管理とさまざまな作業が必要です。自社で対応できない部分を代行業者に依頼することで発送業務の効率化につながります。

配送会社のDM発送サービスと、配送会社と発送特約を結んでいる発送代行業者を組み合わせて利用することで、作業の効率化と配送料のカットができます。

今回は、配送大手のクロネコヤマトが提供する「クロネコDM便」の概要と、発送代行業者にどのようなことが依頼できるのか紹介します。

クロネコDM便とは?

クロネコDM便は、クロネコヤマトと契約した法人や団体、個人事業主がカタログやパンフレットを全国に郵送できるサービスです。受領印をもらわないポスト投函サービスであるため、気軽に発送ができます。

配達日の指定はできませんが、数量や出荷形態などの条件に応じて、最大167円(税込み)の全国一律料金で発送できるのが利点です。

利用方法

クロネコDM便を利用するには、ヤマト運輸と法人契約をする必要があります。

つまり、個人での利用ができません。法人契約は、ヤマトビジネスメンバーズのホームページや、サービスセンターへの電話で申し込むことができます。

クロネコDM便を使用したい場合は、最寄りのヤマト運輸の営業所に行くか、セールスドライバーに連絡してクロネコDM便を使いたい旨を伝えます。そして、クロネコDM便取引申請書に必要事項を記入して、信書を送らないことを確認します。

信書以外にも、通販で販売しているものやオークションの落札品、荷受人の希望で出荷される試供品などは送ることができません。

クロネコDM便で発送できるものだと判断された場合に、契約手続きへと進みます。ちなみに、クロネコヤマトの取扱店になっているコンビニエンスストアに持っていっても発送の手続きができない点に注意しましょう。

クロネコDM便の契約後は、セールスドライバーに集荷に来てもらうようにするか、直接クロネコヤマトの直営店へ持ち込むことで発送できます。

発送には、送り状を貼り付けた荷物のほかに、クロネコカード・クロネコDM便出荷票・DM便番号一覧が必要です。送り状とDM便番号一覧は、ヤマトビジネスメンバーズサイトの送り状発行システムB2クラウド上で作成できます。

クロネコDM便出荷票は、担当の宅急便センター(直営店)からもらうことができます。依頼主記入欄に、電話番号・住所・氏名・品名を記入しましょう。

サイズ規定

クロネコDM便にはサイズ規定があります。上限は、3辺の合計が60cm以内、最長辺が34cm以内、厚さ2cm以内、重さが1kg以内で、下限は、長辺が23cm、短辺が11.5cm以上です。

例えば、角2封筒(長辺33.2cm×短辺24cm×厚さ2cm以内)や長3封筒(長辺23.5cm×短辺12cm×厚さ2cm以内)などです。専用の資材はないので、サイズ規定を守っていれば市販の梱包資材で対応できます。

配達日数

発送地点から発送先まで400km圏内であれば、発送日を含めて3日目を目安に届きます。そして、発送地点から発送先まで400km圏外になると、発送日を含めて4日目を目安に届きます。

一部の地域は例外となっていて配達日数が変更になる場合があります。また、道路の状況等でも発送が遅れる場合があるので、気になる人は事前にチェックしておきましょう。ちなみに、ポストに投函するサービスであるため、配達日時の指定はできません。

料金

クロネコDM便は1冊あたり、最大167円(税込み)で発送可能です。全国一律料金なので、距離が遠くなっても料金の変動はありません。167円を上限に諸条件に応じて、顧客ごとに価格を決めるので、セールスドライバーに問い合わせをしてみてください。

クロネコDM便とメール便の違い

かつてクロネコヤマトにはクロネコメール便というサービスがありました。クロネコメール便は法人や団体など関係なく、個人で利用可能なサービスで、コンビニエンスストアのレジで発送手続きができたので、実際に利用した人もいるでしょう。

クロネコメール便の料金体系はA4サイズで厚さ1cm以内、重量1kg以内の場合は82円、A4サイズで厚さ2cm以内、重量1kg以内の場合は164円で、100円の追加料金で速達便に切り替えができるので、急いでいる時にも活用できたサービスです。

クロネコメール便が廃止されて新しくできたサービスがクロネコDM便です。クロネコDM便は契約した法人や団体、個人事業主のみが利用できるサービスです。クロネコメール便では、荷物を送るたびに署名をする必要がありましたが、クロネコDM便は荷物を渡すだけでよいので署名の手間がなくなりました。一方で、クロネコDM便は、コンビニで発送手続きができないという違いもあります。

クロネコDM便の「発送特約」でコストを削減して発送!

発送代行業者であるメールカスタマーセンター株式会社は、クロネコヤマトと大口契約の特約を結んでいます。そのため、一般価格よりも安くDM発送ができ、封かん作業や印刷などの工程にも対応しています。

DM配送代行に依頼すると、発送に関わる業務をすべて任せられるため非常に便利です。発送物の形状や数量、配送地域などに応じた発送方法を提案してくれます。コスト削減のためにハガキDMにするのか、中身が見えやすいOPP封筒DMにするのかなど状況に応じて検討できます。

メールカスタマーセンター株式会社は、発送コストを第一に考えています。DMコストの半分以上を占める発送コストを削減することで、利益の改善も見込めます。

デザイン・印刷・発送を一括で行うことでスピーディな発送ができるのも特徴です。DM発送のコスト削減や手間を減らすために、発送代行業者の活用を検討してみてもよいでしょう。

発送代行サービスでできること

メールカスタマーセンター株式会社では、DMのデザインから印刷、発送までを一括で対応できます。

DMのデザイン・リスト・印刷・作業・発送

デザインや形状によってDMの訴求力は変わります。依頼主からヒアリングを行い、課題に合わせたデザインや形状の提案を行います。DMには、ハガキDM、圧着DM、カタログ冊子などさまざまな仕様があり、内容やDMの種類に応じての使い分けが可能です。訴求したい内容や検討している企画などの詳細を相談することで、あらゆる角度から提案します。

DMの反応率に関わる宛先リストの見直しも対応しています。販売するサービスや商品によって変動するターゲットの抽出を一緒に考えて提案します。手持ちのリストとの重複チェックやクロス集計などへの対応も可能です。

DMを発送する際に必ず必要になるのが、宛名印字、封入・封かん作業です。作業内容に応じて、機械で封入するか、手作業で封入するかセレクトします。必要に応じて作業ログの提出も可能です。

商品の新規購入者に商品出荷の3日後にDMを送りたいといったデイリー発送にも対応可能です。資材預かりや日々のDM発送だけでなく、DMの種類に応じたツールの使い分けも提案します。

何か不明点があっても、最適なプランやツールをスピーディに提案してもらえます。全工程を1社だけで完結できるワンストップサービスなので、納期遅れもなくコスト削減ができるのが魅力です。

全国の拠点からの発送

メールカスタマーセンター株式会社は、東京を中心として、関東全域、名古屋、大阪、福岡などの主要都市の案件に対応可能です。発送拠点も数多くあるため、原則として全国の案件に対応しています。

まとめ

クロネコDM便は、クロネコメール便が廃止されてから新しく提供されたサービスです。使える人が限られてしまいますが、発送時の署名が不要になり、全国一律料金で利用できる便利なサービスです。

クロネコヤマトと発送特約を結んでいるDM発送代行のサービスを活用すれば、発送費用のコストダウンが可能です。発送業務の負担を減らすこともでき、納期を守りながらコストダウンができるでしょう。