失敗しない法人リストの選び方
せっかくDMやテレアポを実施しても、「送ったDMが宛先不明で戻ってくる」「件数は多いのに、狙った企業に届いていない」といったお悩みをよくいただきます。
こうした結果を大きく左右しているのは、多くの場合、配信の内容よりも、宛先となる法人リストの質です。法人の情報は、移転や廃業、社名変更などにより1年で10〜20%ほど変化すると言われており、一度購入したリストをそのまま使い続けると、時間の経過とともに精度が低下していきます。
この記事では、失敗しない法人リストの選び方を、発注前に確認しておきたい4つのチェックポイントと、実際の抽出事例にそって解説します。
▪︎まず知っておきたい、3つのハズレリスト
リストの失敗は、大きく次の3つのパターンに分けられます。
| ハズレの型 | 何が起きるか |
| 出所不明 | どう集めたか説明がなく、使ってよいデータか判断できない |
| 不達だらけ | 廃業・移転・社名変更が放置され、DMが返送される |
| 自動収集まかせ | 機械的に集めただけで中身を把握しておらず、品質が読めない |
古い情報が混じったまま発送すると、印刷費も郵送費もそのまま無駄になってしまいます。たとえばDM1通あたり約100円とすると、3万通のうち1〜2割が不達なら、30〜60万円ほどが届かない計算です(あくまで概算です)。だからこそ、リストは件数の多さよりも中身で選ぶことが大切になります。
▪︎リスト品質を見極める4つのチェックポイント
発注の前に、次の4点を業者に確認しておくと、失敗の多くは防げます。
① 取得ソースと作成方法を開示してくれるか
「どこから、どうやって集めたデータですか?」と聞いてみましょう。出所をきちんと説明してくれる業者なら安心ですし、使ってよいデータかどうかの判断もしやすくなります。
② 鮮度を保つ工夫をしているか
重複や社名変更、廃業、電話の不通などを、継続的にチェックしているかどうか。DM発送の現場で日々メンテナンスされているデータなら、宛先不明で返ってくるリスクが大きく下がります。
③ 用途別・拠点別に整備できるか
電話・DM・FAXでは、必要になる項目が違います。本社あてと拠点・営業所あてでも反応は変わるので、用途や宛先に合わせて作り分けられるかを確認しておきましょう。
④ 持ち込みリストのクレンジングに対応してくれるか
手元の既存リストを名寄せ・クレンジングしてくれる業者なら、これまで貯めてきた顧客資産を無駄にせずに済みます。代理店経由の案件に慣れているかどうかも、ひとつの目安になります。
▪︎大事なのは「件数」より「切り口」
質の高いリストの魅力は、ねらった企業だけにアプローチできることです。自社でデータを集めて加工している業者なら、一般的なリストでは拾えない条件にも対応できます。実際の抽出例を、いくつか挙げてみます。
| 切り口 | 抽出の具体例 | 狙える相手 |
| 採用条件 | 応募要件に「普通免許」必須の企業を特定 | 車両を扱う配送業・パーキング運営など |
| 鮮度×外部データ | 開店情報を継続収集し、新規オープン直後だけを抽出 | オープン直後の飲食店 |
| 営業年数 | 宅建免許の更新回数から営業年数を判定 | 大手を除いた老舗の中堅不動産 |
| 運営規模 | 拠点数・営利・非営利で絞り込み | 介護施設を全国5拠点以上運営する法人 |
| 商圏(ジオ) | 店舗から半径2km圏内を距離条件で抽出 | 来店を促したいエリアの企業 |
| 内部体制 | 有資格者の在籍人数で絞り込み | 税理士が複数名在籍する事務所 |
ほかにも「フォークリフト免許が必要な現場」や「指定企業の拠点・工場一覧」など、切り口しだいで対象は大きく広がります。リストを選ぶときは、件数の多さよりも「どんな切り口で絞り込めるか」を聞いてみるのがおすすめです。
▪︎既存のお客様に近い企業へ広げる(Web広告の発想をDMに)
もう一歩成果を伸ばしたいときに役立つのが、「類似拡張」という考え方です。Web広告で成果の出たユーザーに近い層へ配信を広げるのと同じように、DMの宛先も、実績のあるお客様に近い企業へ広げていきます。
進め方は3ステップです。まずは、実績のある優良顧客のリストを起点にします。次に、反応のよかった企業に共通する業種・規模・立地などの特徴を洗い出します。そして、全国約400万件のデータベースから特徴の近い企業を集めて、次の宛先としてご提案します。
やみくもに対象を広げるよりも、成果の出ているお客様に近い企業へ絞り込むほうが、反響は安定しやすくなります。受注データから反応のよいお客様を読み解く方法や、Web広告とDMの違いについては、下の関連記事もあわせてご覧ください。
▪︎実例:精度の高いリストは、反響と成約につながる
事例1|不動産業界(事業用・投資用)|郵送DM 40,000社
ターゲットは中小企業・士業・医療法人。事業用・投資用物件を紹介するDMを送りました。
反響率 0.4%(約160件)→ 内見・商談化 12%(約20件)→ 成約3件。獲得コストはポータルサイト比で約50%減となりました。
事例2|通販会社(福利厚生向け商品)|テレマ 8,000社
ターゲットは従業員50名以上の企業。導入事例の紹介と無料資料の案内を行いました。
資料送付の了承率 4.5%(360件)→ 商談化 30%(108件)→ 新規法人契約22件。初回受注単価は18%アップしました。
事例2の数字から逆算すると、新規契約を100件取りたい場合は、商談化率30%と契約率約20%(108件→22件)から、およそ3.7万社へのアプローチが必要だとわかります。精度の高いリストがあれば、必要な発送数や架電数まで見通せるようになります。
▪︎まとめ
法人リストは、件数や価格よりも、次のような点で選ぶと失敗しにくくなります。
・出所がはっきりしていて、鮮度が保たれている
・用途別・拠点別に整備されている
・持ち込みリストのクレンジングにも対応している
・件数より切り口で相談できる
▪︎メールカスタマーセンターの取り組み
メールカスタマーセンターでは、全国約400万件の法人データベースを、すべて自社で取得・加工しています。取得ソースや作成方法も開示し、本社と拠点・営業所、電話・DM・FAXなど、用途に合わせて作り分けています。DM発送の現場では重複・社名変更・廃業・電話の不通を継続的にチェックし、お持ち込みリストのクレンジングや代理店経由の案件にも対応しています。
「こんな条件で抽出できる?」といったご相談だけでも歓迎です。ターゲット抽出や法人リストでお困りのときは、お気軽にご相談ください。
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