DMのように大量の郵便物を出す場合、送り先までの距離を基準に料金が変わります。郵便局の「ゆうメール」や、ヤマト運輸の「宅急便」が、その一例です。
また、近隣区域への配達ならば、料金が割引される場合もあります。たとえば、郵便局では同一差出人が発送する100通以上の郵便物の宛先が近隣区域の場合、料金が割引されます。ここでいう近隣区域とは、配達郵便局ごとに決まっている配達区域を指します。
新規開店する飲食店や美容室など個人をターゲットとした業態であれば、近隣区域の顧客へのアプローチのみで充分な効果が期待できるでしょう。もし遠方のエリアまでDM送付をお考えの場合、本当に送料に見合った効果が得られるのか、よく吟味したうえで発送先を選定しましょう。
郵便局では、郵便物の基本料金が決まっています。定形はがきが63円、25g以内の定形封書が84円です。送料を抑えたい時は、定形はがきか、25g以内のDMを作成しましょう。ちなみに、定形はがきの上限は6gですから、この重さを1gでも超えると、定形封書扱いになり、送料も20円高くなります。
注意したいのは、郵便物の「重さ」が変わるケースです。重量上限ぴったりで郵便物を作ってしまうと、郵便物が湿気を吸った場合などに、上限を超えてしまう可能性があります。郵便物の重さは、上限よりも多少軽くなるように計算して制作しましょう。
もっとも低コストで送付できるのは、両面印刷できる普通ハガキです。ハガキとA4チラシでは、送料が一通あたり数十円変わってきます。さらにA4チラシの場合、基本的に封筒に入れて送付するので、封筒や封入作業にかかるコストもかかります。掲載する情報量が足りるのであれば、ハガキを使うことで、送料を含む全体のコストを削減できます。
封筒を使わなければならない場合、封筒の材質が「紙」よりも、「ビニール」のほうが、コストは下がります。中身に宛名があれば、封筒に宛名を印刷するための印刷にかかる費用も抑えることができます。特別な事情やこだわりがないならば、ビニール封筒を使うと良いでしょう。
送付するDMの数が多いと、ボリュームディスカウント(大口割引)が適用され、送料が安くなります。たとえば、郵便局ならば、1,000通以上を対象とした「バーコード割引」、2,000通以上を対象とした「広告郵便割引」「利用者区分割引」、50,000通以上を対象とした「特々(3本線)割引」「拠点局差出割引」などがあります。これらを組み合わせると、最大43%もの割引が適用されます。
DMの送料を、できる限り抑える方法をご紹介しましたが、そもそも送付するDMの数があまりない場合、
ボリュームディスカウントなどは適用されないため、DM発送はすでにボリュームディスカウントが適用されている代行業者に依頼するのがおすすめです。
メールカスタマーセンターでは、年間3億通ものDM発送を代行しているため、ボリュームディスカウントが適用されるだけでなく、DM発送に関わるさまざまな業務をまとめて一任いただけます。
DMを印刷し、発送するまでにはさまざまな工程が必要ですが、メールカスタマーセンターでは、印刷から、封入、封かん、ラベリングといった発送業務の代行だけでなく、梱包資材や商品の保管、在庫管理など作業負担の大きい倉庫業務の代行も行っています。希望に合わせて、一部の作業のみを依頼することもできます。関連業務を一元化することにより、発送コストだけでなく管理コストも併せて削減しましょう。