DMを発送したあとに必ず出てくるのが「本当に届いたのか」という問いです。ゆうメールやメール便には標準で追跡が付かないため、発送した数は分かっても、届いた数は分からない状態になりがちです。本記事では、配送方法ごとの証跡の有無を整理したうえで、投函証明や配達完了レポートを使って到達を確認する方法と、その数字を効果検証に使う考え方を解説します。

「届いたか分からない」が起きる理由

DMで使われる配送方法の多くは、単価を抑えるために追跡機能を持っていません。追跡や記録は1件ごとにスキャン作業が発生するため、その分コストに跳ね返るからです。大量発送を前提とするDMでは、単価優先で追跡なしの配送方法が選ばれるのが一般的で、結果として「発送数は分かるが到達数は分からない」という状態が生まれます。

もう一つの理由が、不着の扱いです。宛先不明で戻ってきた分は把握できますが、返還には時間差があり、キャンペーンの評価タイミングには間に合わないことがあります。

配送方法別・追跡と証跡の有無

配送方法追跡到達の証跡備考
特約ゆうメールなし不着分の返還で把握全国対応。63円〜/通(税抜)
地域メール便なし(標準)限定的対応エリア限定
ポストイン配達サービスによる配達完了レポートを出せる場合がある対応エリア限定。54円〜/通(税抜)
ゆうパケットあり追跡番号で確認厚さ区分あり。単価は上がる
ポスティングなし配布報告宛名指定なし。A4 3.5円〜/枚(税抜)

表のとおり、追跡を確実に付けたい場合はゆうパケットなどの追跡付きサービスが選択肢になりますが、単価は上がります。単価を抑えつつ到達の記録を残したい場合の中間解として、配達完了レポートを出せる配送方法が使えます。※本記事の単価はいずれも税抜の目安です。仕様・部数・エリア・継続条件により変動しますので、正式な金額は個別のお見積りでご確認ください。

配達完了レポートで分かること

配達完了レポートは、配布員が投函を記録し、いつ・どのエリアに何通配達したかをデータで報告する仕組みです。1通ごとの追跡番号とは違い、エリア単位・配達日単位での到達状況を把握するものと考えると分かりやすくなります。

当社のまちポス便では、配布員アプリでの記録をもとに、到着・不着の実績を配達完了レポートとしてご報告しています。対応エリアは東京23区の一部・神奈川県の一部ですが、「配達が完了した日」が分かるため、反応の立ち上がりと配達日を突き合わせた検証ができます。

不着・返還をリスト改善につなげる

返還されたDMは、コストの損失としてだけ見るともったいない情報です。宛先不明で戻ってきた件数と割合は、そのままリストの鮮度を示す指標になります。返還率が回を追うごとに上がっているなら、リストのメンテナンス時期が来ているサインです。

当社では不着分を弊社で受け取り、一定期間保管したうえで返却が可能です(返還から30日前後が目安。返却送料・処理費は別途)。返還データを住所クレンジングに反映すれば、次回以降の到達率と単価効率の両方が改善します。

到達の数字を効果検証に使う

到達を測る意味は、反応率の分母を正しくすることにあります。発送数を分母にした反応率は、不着分を含んだ実力より低い数字になります。到達数を分母に置き換えると、クリエイティブやオファーの評価がぶれにくくなります。

  • 配達完了日と、Web流入・問い合わせの立ち上がり日を突き合わせる
  • 返還率をリストごとに記録し、次回のクレンジング判断に使う
  • エリア別の配達日が分かる場合は、エリア別の反応差と併せて見る

到着タイミングそのものの設計は配達日数の早見表の記事で、配送方法ごとの選び方は配送方法の選び方の記事で整理しています。

よくある質問

Q. DMに追跡番号を付けることはできますか?
ゆうメールやメール便には標準では追跡が付きません。追跡を付けたい場合は、ゆうパケットなど追跡付きのサービスを選ぶか、配達完了レポートを出せる配送方法を選ぶことになります。

Q. 投函証明とは何ですか?
発送物が宛先の郵便受けに投函されたことを記録として残す仕組みの総称です。配布員アプリでの記録や、到着・不着の実績をまとめたレポートなどが該当します。郵便の内容証明・配達証明とは別のもので、法的な証明力を持つものではありません。

Q. 不着になったDMはどうなりますか?
転居や宛先不明で届かなかったものは、発送代行会社へ返還されるのが一般的です。当社では一定期間保管し、返還から30日前後を目安に返却が可能です(返却送料・処理費は別途)。返還されたデータはリストの精度改善に使えます。

Q. 到達率はどのくらいを目安にすればよいですか?
リストの鮮度によって大きく変わるため、一律の目安を置くよりも自社リストの返還率を継続的に記録し、前回との比較で見るほうが実務的です。

まとめ

DMの到達を確認する方法は、追跡付きサービスを使うか、配達完了レポートで把握するかの2択です。単価を抑えたまま記録を残したい場合は後者が現実的で、返還データと組み合わせればリストの精度改善にもつながります。「送りっぱなし」から一歩進めるだけで、次回のDMの精度は確実に上がります。

メールカスタマーセンターでは、配達完了レポートに対応したまちポス便から、全国対応のDM発送代行まで、目的に応じた配送手段をご提案しています。

この記事の執筆・監修

メールカスタマーセンター編集部(メールカスタマーセンター株式会社
年間3億通のDM・郵便物の発送を手がける発送代行会社として、日本郵便の特約契約や自社配達網での実務経験をもとに執筆・監修しています。
公開日:2026年8月12日

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