● DM便の種類は主に3つ!発送方法別に見るDMの種類も紹介

DM(ダイレクトメール)便は特定の種別の郵送物を安価に送付できる、非常に利便性の高いサービスです。

しかし DM便は郵便局などの複数のサービスで展開されており、内容や利用条件が少しずつ異なります。そのため、どのようにサービスを選べばよいのかわからないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、DM便の主要な3サービスについて解説するとともに、DM便で送付できる送付物の種類と効果的な活用方法について解説します。

DM便は低コストで大量の郵送物を送付できるため、上手に施策に組み入れることでビジネスにも大きな効果を期待できます。サービスの違いや送付物の特徴を正確に把握して、目的に合ったサービスを選びましょう。

DM便の種類

ここでは国内でDM便を取り扱う主要3サービスについて解説します。

DM便とはいってもそれぞれサービス内容に微妙な違いがあるため、それぞれで利用できる内容を正確に把握しておきましょう。

日本郵便:ゆうメール

ゆうメールは、日本郵便株式会社が提供する配送サービスです。

1kg以下の印刷物やCD、DVDなどを対象としており、縦34×横25×暑さ3cm以内に収まるものを送付できます。ただし信書や手書きの紙などは送れません。また送付は窓口での手続きが必要なく、郵便ポストからの投函が可能です。

なお送付にあたっては、外装の目立つ場所に「ゆうメール」の表示が必要です。また封筒や箱の一部分を開いて、中身が見えるようにしておかなければなりません。

ゆうメールには、追跡番号や配達日指定はありませんが、オプションとして追加料金を支払うことで、利用が可能です。配送にかかる日数は明示されていませんが、普通郵便と同じ日数で配達されます。

基本運賃は全国均一で、重さによって180円〜360円と段階的に変動します。

ヤマト運輸:クロネコDM便

クロネコDM便とは、ヤマト運輸が提供するDM配送サービスです。利用は法人や個人事業主に限定され、契約内容にもとづいてカタログやパンフレットなどを全国へ配送できます。

利用可能なサイズは3辺の合計が60cm以内、かつ重さが1kg以内のものに限られます。また受領印をもらわず、ポストへと投函する配送方式のため、配達日時の指定はできません。

配送にかかる日数はおよそ3〜4日程度です。

佐川急便:飛脚ゆうメール便

飛脚ゆうメール便は佐川急便の提供するサービスで、佐川急便が差出人となることで、ゆうメールがさらに安く利用できるというものです。

サービス内容自体は基本的にゆうメールと同じですが、配送可能な重量が3kgとゆうメールよりも重いものに対応しているのが特徴です。料金は重量によって段階的に設定されており、200g以内から3kgまでで、115円〜456円とゆうメールよりも割安です。

なお配送可能なサイズは縦34×横25×暑さ3cm以内と、ゆうメールと変わりません。また外装への「ゆうメール」の表示が必要です。預ける際には、内容品の確認のために開封するか見本の提示を求められる場合があります。

なお飛脚ゆうメール便はゆうメールとは異なり、法人のみが契約の対象です。

発送方法別に見るDMの種類

ここではDMの発送方法の種類について詳しく解説します。

DMでは「ハガキ」や「A4サイズ」といったサイズを指定したものから「圧着」など加工を示したものまで複数あります。

目的にあったものを選ぶことで、よりDMの効果が高まるため、それぞれの特性をあらかじめ把握しておくことが重要です。

ハガキDM

通常のハガキを使ったDMです。もっとも標準的なDMで、DMのなかでは最も安く利用できるのがメリットです。

用途としてはキャンペーンの告知や年賀状や暑中見舞い、また移転や新規開店のお知らせなどに多く使われます。
文面を誰に見られても問題のない用途で使用されるDMです。

A4サイズDM

A4サイズのDMです。紙面の面積が大きい分、より多くの情報を記載できます。

情報量が多いため新規顧客獲得にも向いており、不動産会社の住宅展示場の案内など、高単価の商品で多く用いられます。

大判ハガキDM

大判ハガキとは、通常ハガキよりもサイズの大きいハガキのことです。

封書の最大サイズである120×235mmまで、定型郵便物として郵送が可能です。通常ハガキとは料金が変わる点に注意が必要です。

大判ハガキは見た目にインパクトがあり、手に取ってもらいやすいのがメリットです。通常ハガキに混ざってもサイズが異なることで目につき、受け取った人に見てもらいやすくなります。

また面積も大きく、伝えたい情報をより多く印刷できるのもメリットです。

二つ折り圧着ハガキDM

二つ折り圧着ハガキは、見開きになっているため、通常の2倍の面積があるのが特徴です。記載できる情報量が多く、よりアピールしやすいという利点があります。

また圧着部分を開く楽しみがあるため、通常ハガキに比べて目を通してもらいやすいというメリットがあります。

三つ折り圧着ハガキDM

二つ折り圧着ハガキを三つ折りとしてもうハガキ1枚分を折り込んだのが三つ折り圧着ハガキです。

面積が圧倒的に大きく、より多くの情報を記載できるのがポイントです。
圧着部分を開く楽しみがあり、受け取った人にアピールしやすい点などは二つ折りと共通です。

OPP封筒DM

ポリプロピレン素材の透明なビニール袋の封筒に入れて送付する形式のDMです。中身が見えるため、内部のパンフレットのデザインを使って訴求しやすいのが利点です。

美容系やアパレル系、ギフト系などに向いたDMの方法といえるでしょう。また送付先の表示は宛名シールを使って行うのが一般的です。

紙封筒DM

紙封筒は中身が見えないため、汎用性のあるDMの方式です。

封筒に高級感を持たせることで高額商品の訴求などにも活用できるほか、個人が抱えるコンプレックスを解消する商材など、プライバシーが気になる種類の商品にも向いています。

DM便を利用するメリット・デメリット

DMを使用するメリットとデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。ここでは主要なものを解説します。

メリット

DMの大きなメリットのひとつが、視覚的にアピールできるという点です。DMの種類にもよりますが、カラフルでインパクトのあるデザインを用意することが可能で、場合によっては大きな反響を獲得できます。

また効果測定がしやすいのもメリットのひとつです。DM内で何種類かのパターンを用意することで施策自体の効果を測定できるなど、施策全体を管理・分析しやすいのも特徴です。フィードバックの方法を考える必要はありますが、次回の施策の立案にも活用できる貴重なデータを回収できるのはメリットです。

またさまざまな層に対して横断的にリーチできるという利点もあります。WEB上での訴求では、対象が限定的になりがちですが、DMという性質上、広い層に対してアプローチがかけられます。

デメリット

デメリットとして挙げられるのが、DMは読まれない可能性が高いということです。特に封筒系のDMは開封されないまま捨てられてしまうことも多く、いかに開封に繋げるか工夫が必要です。

また見られない可能性も高い一方で、コストが高くついてしまうというデメリットもあります。
郵送代や印刷代、また企画の立ち上げからデザイン代など、完成させるまでの費用が多くかかるため、効果への期待もシビアになりがちです。

まとめ

DM便は各社でサービス内容がそれぞれ異なります。DM便は大量発送で利用することも多いため、できるだけリーズナブルなサービスを選ぶとよいでしょう。

またDMにはさまざまな種類がありますが、どれを選ぶかによって効果と費用は大きく変わります。目的にあったDMを選び、より効果の高い施策につなげていきましょう。