ポスティングと郵送DMは、どちらも紙を郵便受けに届ける販促手法ですが、宛名を指定できるかどうかという決定的な違いがあります。結論として、商圏内へ広く認知を取りにいくならポスティング、既存顧客や特定の相手に確実に届けたいなら郵送DM、という使い分けが基本です。本記事では費用・到達精度・向いている用途を比較し、判断基準を整理します。

違いは「誰に届けるか」

ポスティングは、指定したエリアの各世帯へチラシを配布する手法です。市区町村や丁目単位でエリアを絞れますが、個々の宛先を指定することはできません。狙うのはです。

一方、郵送DMは住所データにもとづいて特定の相手へ届けます。既存顧客・会員・休眠顧客など、名前の分かっている相手にパーソナライズした内容を送れるのが強みです。狙うのはです。この違いが、費用にも到達精度にもそのまま表れます。

費用と到達精度の比較

ポスティング郵送DM(特約ゆうメール)ポストイン配達
宛先の指定エリア単位宛名(住所データ)宛名(住所データ)
単価の目安A4 3.5円〜/枚63円〜/通54円〜/通
対応エリア全国47都道府県全国東京23区の一部・神奈川県の一部
パーソナライズ不可可(宛名・可変印字)可(宛名指定)
到達の把握配布報告不着分の返還で把握配達完了レポート
向いている目的商圏内の新規認知既存顧客・休眠掘り起こし都市部の顧客への低コスト配送

単価の桁が違うため一見ポスティングが有利に見えますが、評価すべきは1枚あたりの単価ではなく1件の反応を得るためのコストです。関心のある相手に狙って届く郵送DMは、単価は高くても反応率が上がるため、獲得単価では逆転することがあります。※本記事の単価はいずれも税抜の目安です。仕様・部数・エリア・継続条件により変動しますので、正式な金額は個別のお見積りでご確認ください。

ポスティングが向いているケース

  • 店舗の商圏内で広く認知を取りたい(新規オープン・セール告知)
  • 顧客リストをまだ持っていない、または母数が少ない
  • 住所データを持たないBtoC商材で、エリアの世帯特性が狙いに合っている
  • 1回あたりの配布量を大きく取って、認知の総量を稼ぎたい

エリアごとの配布可能数や単価はポスティングのページで、都道府県別に確認できます。

郵送DM・ポストイン配達が向いているケース

  • 既存顧客・会員・休眠顧客など、届けたい相手が特定できている
  • 宛名や購入履歴に応じて内容を変えたい(可変印字)
  • 申込書や会員証など、相手に確実に渡す必要がある
  • 配送先が都市部に集中していて、コストを下げたい(ポストイン配達)

なお、配送先が東京23区・神奈川の一部に集中している場合は、まちポス便により300g以下の重量一律54円〜/通(税抜)で送れます。対応エリア外は特約ゆうメールの63円〜/通(税抜)で全国対応となるため、リストを分ける必要はありません。

併用して役割を分ける

実務では、どちらかを選ぶより役割を分けて併用するほうが成果につながります。典型的なのは、既存顧客には宛名指定で郵送DMやポストイン配達を送り、同じ商圏の未接触世帯にはポスティングで面を押さえる設計です。

併用する場合は、到着時期をそろえると相乗効果が出ます。配達日数の目安は配達日数の早見表の記事にまとめています。発送代行会社を選ぶ際の比較軸はDM発送代行の選び方と費用相場の記事も参考にしてください。

よくある質問

Q. ポスティングと郵送DM、どちらが安いですか?
1枚あたりの単価はポスティングのほうが安く、A4で3.5円〜/枚(税抜)が目安です。郵送DMは特約ゆうメールで63円〜/通(税抜)が目安になります。ただしポスティングは宛名を指定できないため、「誰に届いたか」が必要な施策では単純比較できません。

Q. ポスティングでは既存顧客だけに配れませんか?
配れません。ポスティングはエリア単位の配布で、個別の宛名を指定できないためです。既存顧客や会員に絞って届けたい場合は、住所データを使う郵送DMやポストイン配達を選びます。

Q. 両方を併用する意味はありますか?
あります。既存顧客には宛名指定で郵送DMやポストイン配達を、商圏内の新規開拓にはポスティングを、と役割を分けることで、同じ予算でも到達範囲と精度のバランスを取りやすくなります。

Q. ポスティングに信書は入れられますか?
入れられません。信書はポスティング・メール便いずれもお取り扱いできず、郵便での発送になります。

まとめ

ポスティングと郵送DMの違いは、宛名を指定できるかどうかに集約されます。単価だけを比べるとポスティングが安く見えますが、評価軸を1件の反応を得るコストに置き換えると結論は変わります。面を取るのがポスティング、点を取るのが郵送DM。目的に応じて役割を分け、必要なら併用するのが現実的な設計です。

メールカスタマーセンターでは、ポスティングDM発送代行まちポス便を同じ窓口でご提案しています。エリア設計から印刷・配達までまとめてご相談いただけます。

この記事の執筆・監修

メールカスタマーセンター編集部(メールカスタマーセンター株式会社
年間3億通のDM・郵便物の発送を手がける発送代行会社として、日本郵便の特約契約や自社配達網での実務経験をもとに執筆・監修しています。
公開日:2026年8月12日

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